2023年9月更新 / 同書籍が再販となりました。
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現地取材 (fmGIG / ラジオパーソナリティを担当中) のため、大阪から指宿に向かう、飛行機の中で読んだ第一部のエッセイ。すでに自分がハーブ園にいるような気持ちにさせられました。また、ハーブ図鑑は香りが漂ってきそうなほどの息吹を感じる写真。精油の原料にもなっているハーブのことを「生きた言葉で臨場感たっぷり」に綴ってあり、何度も読み返しています。
歴史ある開聞山麓香料園の園長が経験した、日本とは食文化や生活習慣の異なるペルーでの生活を、まるで自分もそこにいたかのように感じられる本です。園長らしい粋な文章表現が多く、ページをめくるのが楽しかったです。ハーブの素晴らしさも随所に散りばめられていて、園内の生命力あふれるハーブの写真からパワーをもらえます。
ペルーの豊かな食文化とハーブの関わりを「食いしんぼうな園長」によって、滞在記のように、ワクワクと楽しめるエッセイ。第二部の美しいハーブの写真で纏められた図鑑にはハーブの使い方も書かれており、私のハーブの教科書になりました。
長年アロマセラピストや講師をしていますが、本当のハーブの歴史を知る貴重な本です。巻末のハーブ図鑑の写真も美しく、ハーブの育て方まで書いてあり充実した内容。東京から開聞山麓香料園に訪問したことがありますが、沢山の植物がイキイキと育っており、その力強さに圧倒されました。読後はぜひ実際に香料園へ足を運び、五感で素晴らしさを味わっていただきたいです。続編を期待しています!
ハーブやその香りを通して、各エッセイ毎に「その時々の情景や心情、伝えたい思い」が垣間見えます。エッセイは無駄なく丁寧な言葉で、時に落ちはウイットに富んでいました。歴史的背景や運命の中で、日本初のハーブ園を発展していくのは大変だっただろうと思う反面、とてもイキイキと楽しくみえます。若者は夢を持ち、同じ志の仲間を大切にし、諦めずにチャレンジし続け、努力は惜しんではならないとインスパイアされました。
開聞岳の写真やエッセイの後ろには、豪華と言っても過言ではないハーブ図鑑。 同じ中南米で生活していた私には、とても懐かしく感じられる内容でした。ハーブ本来の使い方や味わい方が、多くの方々を魅了させると思います。多くの人々との交流から芽生えたハーブの種子が、これからも成長して受け継がれるのではないでしょうか。
ハーブの専門書でありながら、リズミカルに綴られるエッセイはとても愉快で、植物のエネルギーの魅力満載でした。図鑑に収められた写真からは、花の香り、踊る蝶、ご家族はじめ、作業にあたる方々の笑い声をも届けてくれます。